木暮公延が好きだという話

映画を見てからずっと木暮公延のことについて考えてしまう。彼は何なんだろうな……。
身も蓋もないこと言ってしまうと木暮公延は赤木剛憲と出会わなければバスケなんて体力作りの為のエンジョイ勢で終わっただろうに赤木と出会ったばっかりに全国を夢見てるの本当に何なんだろうな…ってなる。
漫画の過去回想とか映画の様子を見ている限りさあ、木暮は本当にバスケの才能というものはなくてあの弱小部の中でも多分ギリギリベンチ入りみたいなところにいるポジションで、フィジカルが優れているわけでもなくて全国を目指すと言った時に「自分の力がチームの力になる」とは多分最初から思っていないんだよな…それで3年間ずっと赤木と一緒に全国を諦めないのなに?中学から数えたら6年間ずっとその夢を馬鹿にすることもなく側に寄り添っているの本当に何?!?!?赤木と木暮ずっと同じものを見ているけどその目線の高さは全然違っていて、木暮はもう誰かを信じるしかないんだよな。それはそれでめちゃくちゃきついじゃん…ついでに言えばずーっと赤木のそばで赤木の悪いところも見続けていてそれでも全国を諦めないし赤木の夢を否定しないんだよな。何?
木暮公延の、2年ブランクある同級生にもどシロートの一年生にもあっというまにその場を奪われて尚腐らずふて腐れず素直に「頑張れ」が言える所めちゃくちゃ好きだけどそんな男だからずっと一緒に夢見ていられたし三井にめちゃくちゃ怒ったんだよな…を感じてしまう。でも競争心がないわけじゃなくて「こんな所で終わるなんて嫌だ」って言える人なんだよな、それでも自分以上の人がいたらさっと譲れてしまうんだよな。
自分の力では叶えられない夢をずっと一緒に夢見ながらいざという時その席を明け渡せる男本当に何。木暮にとっての赤木、チームメイトとかキャプテン以上に眩しい憧れもあったんだろうなあと思うと愛しくなる。
あと書いてて思ったけど三井が折れずに部に残ってたらキャプテン赤木で副キャプテン三井が妥当な気がするので世知辛え…って呻いてしまう。